和食と洋食
◆ 日本の伝統食(和食)は世界が絶賛する理想食
2013年 和食が世界遺産(世界無形文化遺産)に登録されました。私達が何気に食べてきた伝統的和食がいかに素晴らしいものかをご紹介いたします。
現代では特に先進諸国において、肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣からもたらされる病気に悩む人々が増加し特に米国では肥満の増加は社会問題にもなっています。これらの生活習慣病と密接な関係にあるのはやはり食生活です。近年、諸外国では日本の伝統食が見直されています。
◆ すぐれた日本の伝統食「和食」
- ● 食品の種類が豊富
- ● 発酵食品は消化吸収が良い
- ● 発酵食品はアミノ酸などの栄養素や酵素が豊富
- ● 発酵食品に含まれる有機酸がミネラルの吸収を促進
◆ 洋食・外食・ファーストフードの課題
- ● 動物性たんぱく質・脂質の過剰摂取
- ● 穀物・植物性たんぱく質・繊維質不足
- ● 発酵食品不足
便秘・虚弱体質・低血圧・低体温・貧血の原因 根気がない・不安・不定愁訴などを感じる方は洋食に偏りすぎる傾向もあります。すべての和食が善で洋食が悪ということではありません。和食においても味噌・漬物・醤油など塩分が多く含まれるものも多く摂取過多には気をつけないといけませんが、しかし、世間では手軽さやおいしさ満腹感からも洋食があふれかえっており、気をつけておかないとすぐに過剰に摂りがちになります。
洋食は肉調理・油を使った料理が多いと思いますが、実際にデータ的に見ますと1960年と98年で比較すると、肉の消費量は約8倍・油の消費量は約10倍に増加しています。丁度日本の高度成長にあわせて起こった食の変化ですが、これだけの食生活の変化は世界的にも稀だそうです。また、昔の人にくらべ発酵食品の摂取量は格段に落ちていると思います。
2300年前にもたらされた稲作ですが、時の変遷により酢・味噌・醤油などの発酵食品を生み出して旬の食材を引き立てる伝統食と変化してきた和食。
材料となる食材のお豊富さに加え料理の種類も無限大・・。穀物・野菜を中心に魚介類を加えると、世界でも注目のお腹にやさいし健康食になります。食生活は健康に大きな影響を与えます。あなたも食生活を見直し気をつけて元気で活力ある毎日をすごしましょう!
血液の汚れと循環不良に関するセルフチェック
◆きれいな血液をつくり正常に循環するからだづくりの為に
□ 腸内で発酵する食品摂取を心がけている
腸を元気にさせる食べ物・・・
ごはん・発酵食品・緑黄色野菜・海草・根菜類・煮炊物
食べ過ぎると腸の働きを低下させる食べ物・・・
甘いもの・冷たいもの・肉など動物性食品・油が酸化する炒め物・揚げ物
□ 毎朝決まった時間にお通じがありスムーズ
便秘や気になる便のニオイは食事の改善から・・・
穀物類・発酵食品・繊維質の摂取不足を補う消化管の機能低下・腸内腐敗菌を増殖させない
□ 平熱体温36.5度以上
※1940年代(戦前) 日本人の平均体温は36.9℃
体温36.5未満は免疫低下傾向・・・小腸・大腸それぞれに良い働きをする菌を増やし腸内発酵状態をつくる。平熱が36.5℃でも手足の冷えや白血球が多い場合は低体温の可能性
□ 血液検査の結果が基準値の範囲
□ 血圧が年齢相応の基準値の範囲
低血圧体質の傾向に・・
血清総蛋白・赤血球・中性脂肪・クレアチニン・尿素窒素・肝機能・尿酸値など低い人が多く見られる
低血圧体質の人・・脈が弱い傾向
低血圧体質の人でも血液循環不良(高脂血症など)で高血圧に移行するケースもある。低血圧体質の人が高血圧になっても脈が弱い傾向にあり
◆ 理想的な各血液の数値 (一般的には基準値の範囲は広い)
血液の種類 | 理想の数値 | ポイント |
---|---|---|
赤血球 | 男性 460~490万個/mm3 女性 405~435万個/mm3 |
数値より少ない・・・・貧血傾向 数値より多い・・・・・多血症傾向 |
白血球 | 4000~6000個/mm3 | 高い・・・・炎症が起きている可能性 |
血小板 | 18~28万個/mm3 | |
総コレステロール | 180mg/dl以下 | |
中性脂肪 | 120mg/dl以下 | |
HDL(善玉コレステロール) | 50mg/dl以上 | ゴマ・小魚をすすんで摂りましょう |
参考資料:「自然治癒力を発動させる3つの条件」井草克一著(現代書林)