簡単なイメージ療法
思いやイメージするということは私たちが生きて行く上でとても大切なことです。慌しい日常の中、ゆっくりおちついて何かを思いイメージするのはなかなかないことかもしれません。 ほとんどの人は何かの行動を具体的に起こす時、その前に自分の頭の中であれこれ考えたりイメージをするという行為をします。「今、自分の周りで起きている現状・現象は、自分が作り上げた想像の上に成り立っている」と考えるという人もいます。
確かにそうかもしれません。簡単な例をだすと、何か食事をしようとする時でさへ、「今日は何食べようかなぁ?」と思い、想像します。そして、どこどこのレストランにしようとか具体的な行動に移します。 最初にイメージ・思いありきです。こうした事は日常茶飯事です。イメージすることは、私たちが想像する以上に私たちの生活の中で知らず知らず毎日行われ、そして影響を与えていることがわかります。 そして、よいイメージを持つことは、からだとこころによい影響を与えます。
ここでは、心身のリラックス法として効果的なイメージ法を紹介します。 ぜひ、試してみてください。
イメージ療法の実践
① なるべく静かな部屋で行います。静かな音楽を流してもいいでしょう。
全身の力をぬいてリラックスします。 椅子に座るか、あぐらをかいて静かに目を閉じます。仰向けに寝て行ってもかまいません。 肩や背の力を抜いて、深呼吸してリラツクスし、ある程度呼吸が整ったら普通の呼吸に戻します。
② 頭の上に、バターのような光の玉があるとイメージします。
その光の玉はとても鮮やかでいいエネルギーを持っています。そしてその光のバターが溶けて熱いパンに染みこむように、それが体温で溶けて、ゆっくりと頭上から頭の内部に染みこむ様子を想像します。
③ その光のバターがだんだんと下に落ちてくるとイメージしてみます。
バターが溶けながら脳や目の裏を通り、頬や鼻、口やあご、そして首や肩など体の細胞のすみずみまで、行き渡るさまを思い浮かべます。
④ 肩こりがある人はここで、肩の中にある悪いものが光のバターに吸収され足の下まで落ちていくところを想像します。胸が痛い人は、胸の中の悪い部分が下に落ちていくようイメージします。腰が痛い人は腰の悪いものが下へ下へと抜けて行くイメージです。
⑤ 肩から腕、指の先に至るまで、それから心臓や肺、胸・胃・腸などの臓器にたまったものもまた自分のこころの中にある怒りやイライラと緊張、ストレスも、キレイに溶かしてくれているところを思い浮かべます。背中や腰が痛い人は、そこを重点的に。
⑥ 腰から太股、膝、そして足首から足の裏といった身体のすみずみまで、光のバターが身体の悪い部分を溶かして癒してくれていると想像しましょう。
⑦ そして、カラダの中にたまった悪いものが真っ黒なものとなって、光のバターと一緒に足の裏から出ていくとイメージします。どんどん出ていきます。
⑧ その悪いものすべてが、黒い液体になり出ていく様子を思い浮かべます。黒い色がだんだん薄くなって灰色に、灰色から透明な液体になるまでです。
⑨ あなたのカラダやココロの悪い部分の原因が、足の裏から出ていって、そのあとにカラダもココロ健康になっていくと想像します。
イメージ療法は繰り返し継続して行うことが大切です。最初はあまりうまく想像できなくても継続して行うことで、より具体的にイメージできるようになってきます。具体的にイメージできるようになればなるほど、効果は上がっていきます。あせらずリラックスして気楽に続けて行いましょう!